産学連携と数理・暗号分野連携によるカードベース暗号の深化と新境地
整理番号 | 2024a035 |
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種別 | 一般研究-短期共同研究 |
研究計画題目 | 産学連携と数理・暗号分野連携によるカードベース暗号の深化と新境地 |
研究代表者 | 須賀 祐治(株式会社インターネットイニシアティブ セキュリティ情報統括室・シニアエンジニア) |
研究実施期間 |
2024年5月20日(月)~ 2024年5月23日(木) |
研究分野のキーワード | カードベース暗号、秘密計算、ゼロ知識証明、有限群、アソシエーションスキーム |
本研究で得られた成果の概要 | 本研究「産学連携によるカードベース暗号の数理的未解決問題と新課題の整理」は、2024年5月20日から23日にかけて実施され、カードベース暗号を専門とする研究者が再び集い、昨年度の成果を踏まえて新たな課題に取り組んだ。本年度の集会では、若手研究者の発表枠を大幅に拡大し、彼らに発表の機会を提供するとともに、工学や理学に精通したシニア研究者との対話を通じて、研究に新たな視点や解釈をもたらすことを目指した。この取り組みにより、参加者間の交流が促進され、さらなる研究の発展に寄与できたと考えられる。具体的な議論内容としては、昨年度に得られた未解決問題リストに対する進展が報告されるとともに、新たに発見された未解決問題が追加された。カードベースガーブルド回路、効率的な対称関数プロトコル、各種ペンシルパズルに対する物理的ゼロ知識証明、3Dプリンタを活用した応用事例など、幅広いかつ最新の研究成果が発表され、活発な議論が交わされた。また、代数学との関連研究として、一様巡回群分解に基づく一様閉シャッフルや、正則グラフでアクセス構造を表現する非コミットメント型プロトコルについても取り上げられ、カードベース暗号のさらなる発展に向けた重要な一歩が踏み出された。この結果、カードベース暗号の研究分野は一層の進展を遂げ、新規参入研究者の増加が期待される。 |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
水木 敬明(東北大学・教授) 縫田 光司(九州大学・教授) 品川 和雅(茨城大学・助教) 宮原 大輝(電気通信大学・助教) |