デジタル化時代に求められる斜面防災の思考法

整理番号 2023a019
種別 女性研究者活躍支援研究-研究集会(Ⅰ)
研究計画題目 デジタル化時代に求められる斜面防災の思考法
研究代表者 澤田 茉伊(東京工業大学 環境・社会理工学院・准教授)
研究実施期間 2023年11月18日(土)~ 2023年11月22日(水)
2023年11月24日(金)~ 2023年11月25日(土)
研究分野のキーワード 数理モデル,モニタリング,分野横断,災害予測,気候変動, ダイバーシティ
目的と期待される成果 斜面災害は,未だ予測の難しい現象であり,国内外で多大な人的・物的な被害が発生している。気候変動に伴う極端な気象に移行しつつある近年,これまで以上に斜面災害の予測は重要課題となっている。
斜面災害の評価は,数理モデルとモニタリングを基礎とする。数理モデルには,地盤の変形や浸透を記述する力学モデルに加え,近年はDX, AIなどの活用も試みられている。一方,モニタリングは地盤の変形,間隙水圧,含水量,温度等,崩壊と関係する計測項目は多岐にわたる。計測・通信技術の進歩に伴い,より高精度かつ密なデータの取得が可能になってきている。数理モデルの妥当性検証には計測データが不可欠であり,また計測データの補完や将来予測には数理モデルが不可欠である。両者の進歩によって,斜面災害の予測は実現される。

本研究集会は,数理モデルおよびモニタリングによる斜面災害の予測技術と管理・対策に関する最新情報の共有と,異分野および産官学の間のネットワーキングを目的とする。主な参加者は,地盤工学,砂防学,数学,情報学,環境工学等を専門とし,研究機関だけでなく,斜面を管理する国・自治体,対策工を担う民間企業に所属する。日頃は接点の少ない研究者,技術者,実務者が一同に会して産・官・学の横断的な議論を行うことで,研究・実務のブレークスルーとなるヒントを得る,もしくは新しい研究チームをつくるきっかけを得る,といった成果が期待できる。
斜面防災は,単一の研究領域や,産・官・学のいずれかだけでは解決が困難な問題であり,分野横断および産官学の連携が不可欠でありながらも,その機会が限られているのが現状である。本研究集会は,数理モデルおよびモニタリングが斜面防災を通じて,実社会で人類の生命・財産の保護に役立つよう,多彩な参加者に連携の機会を提供する点で開催の意義が大きい。
組織委員(研究集会)
参加者(短期共同利用)
澤田 茉伊(東京工業大学 環境・社会理工学院・准教授)
ハザリカ へマンタ(九州大学大学院 工学研究院・教授)
村井 政徳(清水建設株式会社・主査)
河内 義文(株式会社ケイズラブ・代表取締役)
金谷 晴一(九州大学大学院 システム情報科学研究院・教授)
清野 聡子(九州大学大学院 工学研究院・准教授)
水野 秀明(九州大学大学院 農学研究院・准教授)
末政 直晃(東京都市大学 建築都市デザイン学部・教授)
松浦 一雄(愛媛大学 理工学部・准教授)
西 智美(福岡大学 工学部・助教)
Bharat V. Tadikonda(Indian Institute of Technology, Guwahati, India・Professor)
Babloo Chaudhury(National Institute of Technology, Surathkal, India・Assistant Professor)
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